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[クラブスーサイド 完全版]枢姫色 終幕06「心中」エンドについて解説&考察

クラブ・スーサイド
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※この記事ではクラブスーサイド(完全版)、枢姫色のシナリオついてのネタバレが多く含まれます。

記事を読む前に、以下の注意文を読んで頂けますと幸いです。

  • センシティブな内容なので、今回は一部表現を伏字にして書きます。
  • 自〇など死生観に関連する言葉に不安・抵抗がある方、またそういった趣旨のゲームを不快に思う方はブラウザバックをお願いします。
  • プレイした感想を語る上で、妄想を含んだ考察を語っています。
  • 思いっきりネタバレしています。素敵な作品なので、是非ご自分でプレイしてから読んで頂けると嬉しいです。

 

今回は彼は陽キャ?女を喰うクズ?それとも……な、

枢姫色さんの自〇エンドの一つ終幕06「心中」エンドを中心に紹介&考察したいと思います。

 

また、記事には一部スチル画像が出ます。

ですが、立ち絵以外は編集してなるべく全部は見せないようにしています。

それでも「少しでもネタバレされるのは嫌!」という方はブラウザバックお願いします。

 

各キャラの考察記事も書いているので、お時間があれば読んで頂けれると幸いです。

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クラブスーサイドとは

クラブ・スーサイド3

まずはクラブスーサイドについて、あらすじと全体の流れを説明したいと思います。

今回は簡潔にまとめますが、詳しいあらすじを見たい方絵馬君シナリオの記事をご覧下さい。

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主人公は希死念慮がある引きこもりで友達ゼロの高校2年の女の子、新堂林檎ちゃん

久々に登校したある日、「クラブ・スーサイド」という張り紙に偶然見つけます

林檎ちゃんは軽い好奇心で、集合場所である第3会議室へ足を運びます。

 

張り紙を見て集まったのは、林檎ちゃん以外に男子生徒が5人。

本気で自〇を考えている5人とは対照的に、林檎ちゃんは怖気づき「死にたくない」と思い直します。

それと同時に、林檎ちゃんは「どうして他の5人は死を望むのか」が気になってしまいました。

 

本気で自〇を考えている男子生徒5人(+追加シナリオ1人)の行く末を見届ける為に、

死にたくない主人公」が「死にたい男子生徒」と1週間行動を共にする物語です。

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枢姫色さんについて

まずは今回紹介する色さんについて。

色さんは右睡さんと同じ3年生で、部活は元バスケ部でキャプテンでした。

性格は明るいムードメーカー、誰に対してもフレンドリーに接しています。

 

 

一見チャラい雰囲気ですが、出会ってすぐに林檎ちゃんが死ぬ気が無い事を見抜く洞察力を持っています。

初見ハグシーンでゾワッとしたのは私だけじゃない筈。

 

ですが、それに対して怒る事なく「生きたいなら生きれば良いんじゃね?」的な軽い感じです。

 

色さんはクラスドメンバーでは珍しく、マンションで一人暮らしをしています。

家族構成は父子家庭、お父さんは美容整形外科のお医者さんらしいですが…家族仲は良くない様です。

色さんの家庭事情については、後述で説明します。

 

 

一見陽キャに見える彼ですが、実はアニメやゲームが好きみたいです。

特にゴス機(ゴースト機動軍)は当たりくじや漫画、アニメや映画もコンプするくらい好きなようです。

オタクに優しいギャルの男verだ

 

また、かなりのゲーマーのようで、棚にはどこかで見た事があるタイトルがズラッと並んでいます。

某伝説のクソゲーっぽい奴まであるのは笑いました。

 

そんな色さんですが、自〇の理由は「生きるのに疲れちゃった。」との事。

そして、自〇するまでに本物の彼女を作りたい…という、

陽キャ風な彼なら難しくなさそうな目標を掲げています。

 

そんな彼に興味を持った林檎ちゃんは、前述した様に色君に死にたくない事がバレた後、

林檎ちゃんは7日間限定で色さんの彼女として過ごす事になります。

 

そして手始めにハグをする訳ですが…色さんの大きな体躯に包まれている間、

愛に飢えて無さそうな彼が何故本物の彼女を欲したのか、林檎ちゃんは疑問に思うのでした。

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偽りの恋人の裏の顔

次の日の放課後、色さんとデートをする事になります。

 

ケーキ屋へ行く途中、見るからに陽キャな女子生徒に声を掛けられます。

どうやら色さんの知り合いのようで、彼女は林檎ちゃんを「地味女」と笑いながら罵倒してきます。

当て馬キャラとしては100点の態度をとった女子生徒ですが、一方色さんはそんな彼女を冷めた表情で見つめます。

 

そして、発する声こそ優しいものの「俺達、トモダチだもんな」と、どこか圧を感じる言葉で女子生徒を追い払ってしまうのでした。

 

ケーキ屋へ到着後、二人の関係を聞いてみれば…案の定、色さんと女子生徒は「セ○レ」の関係でした。

ですが、林檎ちゃんとは清い関係を望むので手は出さないとの事。

枢姫さんは短い謝罪の言葉と共に「引いた?」と聞くので、林檎ちゃんは枢姫さんに軽蔑したと素直に言います。

 

色さんは無理して自分に付き合わなくても良いと言いかけますが…

林檎ちゃんはセ○レという「概念」を嫌っているだけで、「色さん」は嫌っていないと伝えます。

 

そして、嫌な部分は一つや二つあっても一緒にいたいと思える相手、それが色さんが望む「本当の恋人」なんじゃないかと尋ねます。

その質問に、色さんはらしくなく戸惑ったような表情を見せます。

色さんがその問いに答える前に注文したケーキが来てしまったので此処でお話は終了します。

 

先程の会話から、林檎ちゃんは色君の対人距離感や性の認識が完全に壊れている事

 

そして自分は狂っていると自覚もしている今の状況が、色さんを自〇へと至らせる原因ではないかと推理します。

 

また、色さんが本当に自〇したいのか半信半疑になります。

口では清い関係を望んでいると言っても、結局は自分も他の女子生徒の様に頂かれてしまうのでないいかと警戒します。

でも、それでも信じてみようと決めた後は、乙女ゲーらしくケーキデートが続きます。

 

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お家デートと枢姫さんの秘密

クラブスーサイド中間報告の日。

喰ヶ島さんに噛みつかれて上手く言葉が出ない林檎ちゃんでしたが、

共に行動をしていたと代弁してくれた枢姫さんのアシストによって事無きを得ます。

 

その後、枢姫さんのお家にお邪魔する事になります。

展開が早いなぁ…と思うかもしれませんが、色さんにはもう時間しかないからね(;^ω^)

手を繋ぐ事にドキドキしている枢姫さんにほっこりしていたら…。

 

中学生から一人暮らしをしている事、父とは疎遠で母は既に他界している事実が明かされます。

 

また、別の選択肢を選ぶと現在の父親とは血が繋がっていないという衝撃の事実が明かされます。

 

おまけに中学生から一人暮らしを強制されており、

 

不自由がないだけの生活費を貰う代わりに、「悪目立ちするな、だが誰にも劣るな。」と言われて現在に至るそうです。

傍から見れば立派なネグレクトを受けている訳ですが、本人は特段気にしていない様子。

 

その後着替えに行った色さんを待つ間、林檎ちゃんがセクシーなDVDを見つけてしまいます。

好奇心で内容を見れば…

女性関係が奔放という噂とは正反対に、性癖は相思相愛系女性優位系のようです。

乙女ゲーやってて攻略キャラの性癖知る事になるとは…(;^ω^)

 

普段余裕な雰囲気の色さんも、これには大慌て。

そりゃそうか。

 

性癖は過去に関わった女子生徒達にもバレてなかったらしく、秘密が全てバレてしまい笑うしかない様子。

それでも険悪な雰囲気にはならず、二人で劇場版ゴス機を鑑賞しながらまったり過ごすのでした。

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嘘と真実

次の日、色さんのお家でお泊りデートをする事になった林檎ちゃん。

電車内の人混みに疲れてしまい、一度駅構内のベンチで休憩していると…偶然右睡さんに出会います。

色さんと仲良さげな林檎ちゃんに「注意喚起」として右睡さんが教えてくれた事は…

 

色さんは平気で他人を利用出来る人で恐ろしい一面がある事。

 

そして学校の殆ど女子生徒と体の関係を持っている噂があるという事でした。

避妊とかどうしてたんだろ

それを聞いて林檎ちゃんは改めて色さんに対して疑問と不信感を抱きます。

 

ですが、実際お泊りをしてみれば、色さんの手料理を食べたり、旅行の計画を立てたりと

ごく普通の恋人らしい雰囲気で時間が過ぎます。

 

ゴス機鑑賞会も終わり就寝しようとした時、林檎ちゃんはベッドの近くに2つの指輪がある事に気が付きます。

 

名前は「愛護万人会(あいもり まりあ)」、「愛護色」…つまり色さんの旧姓が刻まれていました。

丁度お風呂から出てきた色さんに勝手に指輪を触った事を謝罪した後、色君は語ってくれます。

指輪自体は幼い頃色さんが両親の結婚指輪を羨ましがり、プレゼントしてくれた物だという事。

 

そして…どうして自分が父子家庭なのかと言う事。

 

色君の本当のお父さんは実直で真面目、お母さんは芯も責任感も強い人でした。

そんな二人に愛されて育った色君も、同じくらい御両親の事を愛していました。

 

 

しかし…お父さんが交通事故で亡くなってから、色さんの人生は大きく変わっていきます。

 

お父さんが亡くなった事を、お母さんは幼かった色さんに伝える事が出来ませんでした。

そこで、お母さんは色さんにお父さんは遠くへ行った嘘を吐きます。

色さんはその嘘を信じ、お母さんもその優しい嘘を貫きました。

 

ですが、そんな日々も限界が訪れます。

 

その後お母さんは現在のお父さんと再婚したものの、ボーっとしたかと思えば夜中に叫び声を上げるなど、

お母さんの精神状態は日に日に悪くなっていきます。

 

色さんも大人しい性格が災いして友達は出来ず、学校ではいじめられてしまいます

そんな環境でも、家に帰ればお母さんが優しかったから耐えられました。

しかし…

 

ある日お母さんは首を○ってしまい、その現場を色さんは見つけてしてまうのです。

 

その後、色さんは血の繋がらないお父さんの元で生活する事になります。

 

お母さんの死後、自分の弱さを痛感した色さんは自分の心を守る為に「お面」を作ります。

身だしなみを整え、体を鍛え、いつも笑顔でいる優しい強い自分を演じる事で友達が沢山出来ました。

 

そして、セ〇レが出来るくらいには女性に困らない人生を手に入れました。

ですが…それと同時に寂しさと虚しさが拭えない男娼生活がスタートする事になります。

 

色さんはなんて事も無い様に語りますが、林檎ちゃんもこの態度が嘘である事が分かりました。

笑って語る彼とは正反対に、林檎ちゃんは涙を零します。

色さんが両親の死に対してさえ嘘を吐く事が悲しいと思うと同時に、家族の事を話してくれた事が嬉しかったから。

 

その後、何だかんだあって一緒にベッドを使う事になります。

そして色君から「ハグして良い?」と聞かれた林檎ちゃんは了承し、色君の意味深なセリフと共に眠りにつくのでした。

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旅行と混浴と色さんの本音

次の日、二人は一泊二日の旅行に出かけます。

そこでバーベキューをしたり、うっかり川の中に落ちてしまったり、乙女ゲーらしい雰囲気で話は進んでいきます。

 

あとは温泉に入ってまったり…かと思いきや、林檎ちゃんは色さんと混浴する事になってしまいます。

 

ですが特別色っぽい雰囲気にはならず、林檎ちゃんは色さんに何でクラブスーサイドに入ったのか聞かれます。

 

林檎ちゃんは素直に自分の心境を吐露すると、他のメンバーと比べて軽い気持ちで来た事で自己嫌悪に陥ります。

ですが、それを聞いた色さんはその感情を否定する事無く、

 

誰だって思い付きで行動してしまう事はある事、林檎ちゃんにとってそれが偶々自〇だっただけだという事。

 

林檎ちゃんは馬鹿で愚かかもしれないけど間違ってはいない」、「手遅れになる前に気付けて良かった」と言ってくれるのでした。

いつの間にか色さんに攻略されるゲームになってる。

 

それを聞いた林檎ちゃんはその優しい言葉に泣きそうになりながらも、

色さんの自〇の意思を再確認しますが…今も変わらないと。

 

それなら、「色さんも最期まで自分を見つめ直して欲しい」「気付ける時に気付いて欲しい」とお願いするのでした。

その後、二人でハグをしますが…

色さんは打算も駆け引きも存在しない抱擁の暖かさを知って、一人涙するのでした。

 

先に林檎ちゃんが布団に入り就寝しようと思った時…もう寝たと思ったのか、

色さんが林檎ちゃんに語り掛けて来ます。

今まで自分に嘘を吐き続けた事、でも本性まで隠しとおせない事。

 

何をしても寂しさが拭えない事、今まで目を逸らしてきた心の痛みを実感している事。

 

林檎ちゃんと過ごす日々の中で、自分は弱い人間である事を改めて自覚したと。

 

だからこそ、「死ぬ最期の時くらい、誰かを信用して死にたい、林檎ちゃんはその一人になってくれるか」尋ねます。

 

ずっと寝ていたフリをしていましたが、林檎ちゃんは「なれるよ」と返事をし、

それに色さんは驚きつつも「ばか」と優しく林檎ちゃんの額を叩くのでした。

 

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泣き声

※此処から先はショッキングな表現が多く含まれています。

精神状態が良くない場合、上の目次からこの項目をスキップ or ブラウザバックをお願いします。

念のため下げておきます。

 

 

 

 

 

旅行から帰って来た次の日、色君からのお願いで再びお泊りする事になります。

その後は学校をサボり、色君の部屋でゲームをしたり夜更かしをして最期に恋人らしい時間を過ごします。

 

そして自〇決行の最終日、色君は身なりを整えつつ、前日に配達された自〇する為の準備し始めます。

具体的な描写はありませんが、恐らく薬関係と思います。

 

薬品を飲む前、いつもと印象が違う顏をした色君が何か言いたげな目で林檎ちゃんを見つめます。

どうしたのかと聞いても、「何でもない」と黙ってしまいます。

そして薬品を飲み干した後、再び色さんと目が合れば…色さんは何故か寂しげに微笑みます。

 

そして…。

その言葉と共に、林檎ちゃんの視界は暗転します。

 

 

 

一瞬色さんの香水の香りがしたかと思えば、林檎ちゃんは首を圧迫される感覚と共に上手く呼吸が出来なくなります。

 

何が起こったのか。それは…

 

色さんが林檎ちゃんを床に押し倒し、ディープキスをしながら首を絞め始めたのです。

 

林檎ちゃんは呼吸も抵抗すら出来ず意識が遠のく中、色君からは謝罪と八つ当たり染みた言葉が交互に発せられます。

 

暴〇的な行動とは真逆に林檎ちゃんのいない場所で一人で生きて死ぬのは悲しい事。

そして、こんな事をしてしまう最低な自分の事を恨んでも良いと涙ながらに語ります。

それでも…。

「お前の事を、愛しちしまった。…大好きなんだ。ごめん…ごめん。」

その言葉の後、林檎ちゃんの意識は完全に飛んでしまいます。

 

人間は心臓が止まっても聴覚だけは残るらしく、聞こえてくるのは「ひとりは寂しい」と泣く色さんの子供の様な声でした。

泣き止ませて安心させたくても、林檎ちゃんはもう起き上がる力がありません。

 

暫くすると泣き声も聞こえなくなり、最期にばたり、という大きな音が部屋に響きます。

ふたりぼっちの体だけを遺して、終幕06「心中」は幕を閉じます。

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考察

色さんは何故長い間セ〇レ行為を続けたのか

続いて、終幕06「心中」の考察をしたいと思います。

 

色さんは高身長イケメンで文武平等。

表向きは完璧な陽キャで、自〇とは程遠い人物に見えます。

しかし、実際は「お面」と例えた偽り自分を演じ続けており、報われない人生に疲れて自〇に至ります。

 

私は色さんのシナリオを初見プレイした時は、全体的に乙女ゲーらしくて好きでした。

生存エンドでもボロ泣きしました。ですが、もう一度プレイすると…

 

色さん…ちょっと面倒くさい人だな、と思ってしまいました。

 

色さん推しの方が居たらごめんなさい(;^ω^)

 

セ〇レしてた事がバレて、内心動揺していたのかもしれません。

ですが、口では開き直るような言葉を並べつつも、自分の素行を林檎ちゃんに否定されるのを期待しているみたいです。

 

また、本人の趣味趣向で多くの女子生徒と関係を持っている訳では無い様です。

実際字読さんシナリオでは林檎ちゃんと蜜木さんにその素行を非難されると、このように被害者ヅラします。

 

友達という訳でもない右睡さんや、下級生の蜜木さんの耳に入ってしまう程色さんは性に対して奔放です。

ですが、前述した通り色さんも内心好きでやっている訳じゃなく、これでお金を稼いでる訳でもありません。

誰かに脅迫されている訳でもないので、嫌ならどこかで止めてしまっても良かったんです。

 

では何故、色さんは多くの女性に体を許し続けたのか。

それの理由は…

 

言い方が悪いですが、色さんにとって都合が良かったからではないでしょうか。

 

何故そう思うかというと、前述した通り色さんの人生は壮絶です。

幼い頃に父親の事故死が原因で母親は自〇。

 

学校ではいじめられ、

 

最終的には血の繋がらない父親に嫌われ、中学生の頃から一人暮らしをする事になります。

このように、昔の色さんは周りから大切にされていませんでした。

その結果、色さんの内面を知り、怒りや悲しみを受け入れてくれる人が誰も居ません。

 

そこで色さんは社会に溶け込む為、自分を強く見せる為に女子生徒に「相談」されれば誰でも受け入れます。

 

この状況を作る事により…

  • 誰かに体を許している間は一人ぼっちにならない
  • 体だけの関係というルールを言い訳に面倒な人間関係はすぐリセット出来る
  • 素行を否定される事で他者から認識して貰えるし再び自己嫌悪に浸れる

…と、今まで周りから愛された経験が乏しく、また他者の愛し方を知らない色さんでも

体を許す事でお手軽に孤独感を埋める事が出来ます。

 

ですが、色さんはあくまで「女子生徒達に求められるから応えている」という認識で、自分も得をしている自覚がありません。

 

字読さんシナリオでも「誰にでも体を許す優しい自分を認めて欲しい」という欲求を叫んでいます。

色さんとしては「皆の為に頑張ってるのに何で認めてくれないんだ!」と思っているみたいです。

ですが、そんな狂った考え方を認めてくれる人なんて殆どいないでしょう。

 

本人もそこは自覚している、だから林檎ちゃんと蜜木さんに非難された時に逆ギレしたんだと思います。

 

初プレイ時、何で林檎ちゃんは色さんの事を「童」と呼ぶのか分かりませんでした。

ですが、この「俺悪くないもんっ!皆がやれって言うから!」みたいな考え方を見ると

あぁ…確かに素の色さんは年齢の割には子供っぽいなと思いました。

 

しかしその一方で、色さんは内心では自分もう“王道の一本線=普通の人生”からは外れている自覚もしています。

叶うならもう止めたいと思っていても、色さんはセ〇レ行為以外で他に女性との関わり方を知りません。

 

それに、寂しさが紛れるのは一瞬だけ。

体を鍛えて友達が出来ても、色さんの内面まで理解して寄り添ってくれる人が一人もいない現状は変わりません。

その結果、いつまでも埋まらない寂しさが色さんの生きづらさになってしまう訳です。

何故色さんは今のお父さんの嫌われているのか

再婚相手である今のお父さんは、美容整形外科医です。

お金持ちなのか連れ子の色さんにはお金と生活だけは整えて、滅多に連絡は取っていません。

傍から見れば連れ子を中学生の頃から嫌い、ネグレクトしている最低な父親です。

 

ですが…これは色さんのお母さんが全面的に悪いと私は思います。

 

何故かというと、色さんのお母さんは心を病んでしまっていても、

頭の中は色さんと事故〇した夫の事でいっぱいです。

 

上の「あなた」は元夫と今のお父さん、両方の事を言っているかもしれません。

ですが、結果的に元夫の事を少しでも忘れて、今のお父さんと第2の人生を歩む選択をしなかった訳です。

再婚までに至った経緯は不明ですが、死んでも尚愛する人を苦しめる元夫の存在が憎くなっても仕方ないと思います。

また、恐らく色さんはお父さん似だったんじゃないでしょうか。

再婚を決めるくらいに愛した人が自分を見ていないと分かってしまえば、

妻の心を蝕む男に似た子供に敵意が向いてしまう気持ちも分かります。

 

それでも親子の縁を切らなかったのは、色さんが表向きは完璧人間だったからでしょう。

個人的な感情としては色さんが疎ましい、でも色さんのスペック的に捨てるのは惜しい…みたいな、

複雑な感情から現在に至るんだと思います。

 

色さんの生存エンド後の追加シナリオでは、今のお父さんと縁を切るか切らないかで色さんの進路が大きく変わっていたので、

軽く考察してみました。

「本当」の色さんはどんな人?

色さんは表向きは完璧人間です。

 

ですが、陽キャモードの時の態度は何となく偽物感があって「この人、無理してるなぁ」とどうしても思ってしまいます。

このゲームは登場人物全員陰キャと謳っているので、それで色さんの陰キャな部分を表現しているなら凄いと思います。

そんな色さんですが、時折「本物」の色さんが顔を出す場面があります。

 

混浴した時、林檎ちゃんの弱さと手遅れになる前に踏み止まった勇気を称賛した時、

 

林檎ちゃんとハグをした時、

 

旅行中に林檎ちゃんに本音を語った後は、「一緒に居ると楽しいけど、すごく疲れる」と自分の感情を素直に表に出しています。

 

林檎ちゃんが表現しているように、本来の色さんは…

他人を思いやれる優しい人でもあり、それと同時にハグ以外で他人を愛する方法を知らない人です。

そして笑顔以外の感情を出せない弱い人であり、そんな生き方に苦しむ繊細な人です。

 

もしお父さんが生きていれば、もしお母さんが心を病んでいなければ、もっと違う人生があったでしょう。

でも、そうはなりませんでした。

 

心を病んでしまったお母さんによって「弱さ=悪」という負の教育がされてしまい、

 

苦労の無い生活と引き換えに、完璧である事を今の父親に求められ、

 

笑顔以外の感情を捨てる事で、周りに好かれる生き方を選んでしまいました。

 

そんな人生の中、本当の色さんは他人に何を望んでいたのか。

 

それは、別エンドの最期の言葉から読み解けます。

 

 

オレをひとりにしないで

 

誰か1人でもこの一言を素直に言えて、甘えられる相手がいれば良かったんです。

林檎ちゃんを道連れにしたのは正しかった?

心〇エンドは衝撃的でもあり、なるべくしてなった感があって個人的に好きなエンディングです。

しかし、私が1つ気になったのが…

このエンディングが生存エンドと同じ選択肢で見れてしまう事です。

 

作中で色さん本人が言った通り、この瞬間は子供染みたエゴで一人で死ぬのは怖くなった末の行動でしょう。

生きたかった林檎ちゃんを道連れにした色さんの行動は、世間的には許される事ではありません。

ですが、結果的にこの行動は正しかったのかもしれません。

 

何故そう思うのか、それは…

別エンドの場合、林檎ちゃんは色さんの死後拒〇症になり、自力で立ち上がれないくらい衰弱してしまうからです。

勿論、これは別エンドでの結末なので、心〇エンド後もし林檎ちゃんが生還したとして、

全く同じ展開になるとは限りません。

 

ですが、林檎ちゃんは首を〇められても最期の瞬間まで泣いている色さんの事を気遣っていた描写から、

既に色さんの事を愛していると思うので、後追いする可能性はゼロではないと思います。

 

色さんシナリオは「愚かだけど間違っていない」という言葉が印象的です。

 

今回紹介した心〇エンドでの色さんの行動は「愚か」でした。

ですが、愛する人をこの世に置いて逝きたくないという感情も決して「間違ってはいない

…そんな、生存エンドと対になっているような結末だったと思います。

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まとめ

今回は「色さんがセ〇レを否定されたがる意図」、

そして「今のお父さんが色さんを嫌う理由」、「本当の色さんとは?」。

最後に「道連れにした事は結果的に正しかったのか」について考察してみました。

 

絵馬君、右睡さんと自〇理由が共感しにくいキャラが続きましたが、色さんの苦しみは共感出来る方が多いのではないでしょうか。

私自身、実生活で友達や他の人と関わる時は多少なりともキャラを作っています。

なので、心に「お面」を付けて生きる色さんの苦しみは共感出来ました。

 

色さんシナリオは表向きは順調でも環境が人を狂わせる事を分かりやすく描写しているので、個人的に好きなシナリオの一つです。

ですが、一つだけ気に食わない事があります。

 

それは…生存エンド後の追加シナリオで、林檎ちゃんが色さんを殴っている事です。

 

作中林檎ちゃんは「色さんは丈夫だから」とか「非力な自分が殴っても響かない」と言っています。

 

ですが、私個人としては…

体に傷は出来なくても、暴力という行動を起こした時点で相手を対等に見てないから人として無理と思うタイプです。

なので、この発言は林檎ちゃんにとって都合の良い言い訳にしか聞こえなくて嫌いです。

 

私から見れば立派なDV彼女だよ!!

 

あの感動した生存エンドの後なんだから、普通にイチャイチャして欲しかったなぁ…と思ってなりません。

令和の時代に照れ隠しで暴〇加えるヒロイン描写は流行らんて(;´Д`)

 

次は他の方の感想を見ても好きなキャラとして挙げられる事が多い、蜜木さんシナリオについて書きたいと思います。

 

この記事が一人でも楽しんで頂けたなら幸いです。

それではっ!