※この記事は「遥かなる時空の中で3」の恋愛√や設定など、私が個人的に感じた気になった所や、不満などが多く含まれています。
中には、キャラや主人公に対するの批判的な意見も含まれています。
未プレイでネタバレが嫌な方、またはキャラdisと取れる批判的な意見が苦手 or 不快な方はブラウザバックを強く推奨します!
過去シリーズのレビューを見たい方は、こちらの記事をどうぞ。
前回感想記事を書きましたが、此方では私個人の主観で
「ここが納得出来ない」とか「なんかおかしくない?」と思った点を語りたいと思います。
遥か3のファンの方々に怒られそうな内容ばかりになりますが…本音を書いてこそブログかな?と思ったので語らせて頂きます。
先に書いておきますが…以下の内容は、あくまで私の主観で語っています。
攻略キャラ目当てでプレイしている分には充分面白いゲームです!
私の意見に惑わされず、少しでも興味があればプレイしてみてください!
主人公の設定について
以前の記事でも「高校生なのに源頼朝知らないってどうよ?」というツッコミを入れました。
ですが、「遥かシリーズの主人公の中では、望美ちゃんが一番好き!」と思う方は多くいらっしゃるとは思います。
ですが、ゲームのレビュー記事でも書きましたが…
遥か3はプレイヤーが主人公に好感が持てるどうかで、評価が大きく分かれる作品だと思いました。
また、「前作より主人公をageる描写が多い割には、肝心の設定が雑だな」と思いました。
何故そう思ったのか、これから語らせて頂きたいと思います。
何故主人公が剣を持つのか、明確な設定や理由付けが欲しかった
今作の主人公の大きな特徴は「剣を持って八葉達と前線で戦う」という点だと思います。
ですが、私には主人公が剣を持って戦う必要性があまり感じられませんでした。
何故かと言うと、主人公は元居た世界で剣道を習っていたわけではありません。
譲君は弓道やってるのに…
また、別に剣で戦わなくても主人公は怨霊を封印する事が出来ます。
おまけに、白龍√で怨霊を封印が出来なくなってしまった主人公に対して、源氏側の総大将である源頼朝は…
「怨霊を封印出来ないお前は戦では価値がないから、政子に龍神の巫女の権利を譲れ」と巫女に命令します。
これはつまり、主人公が源氏側にいる価値は、龍神の巫女である事…でしかなく、剣技は戦力として数えられておらず、
剣を持って戦うのは結果的に主人公の自己満足でしかないという事になります。
「剣持つ意味ないって言うけど、花断ち覚えたり敵と互角に戦えてる描写があるじゃん」と思った方もいるでしょう。
確かに主人公が剣を持って活躍する描写はたくさんありました。
ですが、私は主人公の剣術の上達ぶりにも違和感を覚えました。
例えば、同じ時期に京の世界に飛ばされた有川譲君は…
- 元居た世界では弓道部に所属
- 那須与一を師として密かに練習した
- 足場が揺れるだろう船の上でも、平氏相手に弓で攻防戦をしている
上記の様な描写があります。
那須与一は学校の授業で出て来る有名な人物なので、名前だけで彼が弓の名手である事は把握しやすいと思います。
譲君ルートでは、譲君が遠距離から扇や黒龍の鱗を射抜くなど凄い事をしていますが、
上記のような設定がある事で、プレイヤーにも譲君は弓の腕が良い事の説得力があったと思います。
一方、主人公は…
- 剣道部だった描写はない
- 恐らく春から夏の間、リズヴァーン先生に教えて貰い剣の練習をする
- 剣を持って約1年未満で、3年先に京の世界に飛ばされた将臣君と剣で互角に渡り合っている
…という感じです。
リズ先生はキャラとしては好きです。
ですが、先生は鬼の一族だと言われても、プレイヤー側から見る、
那須与一さんに比べて「リズ先生がどれくらい強いのか、凄い人なのか」が分かりづらいので、
譲君に比べると、主人公が剣を腕が立つ事の説得力は弱くなってしまいます。
主人公の剣技に説得力を持たせたかったなら、いっそ兄弟子である九郎さんに基本的な剣裁きを教わり、
必殺技的な大技はリズ先生に教わったら良かったんじゃないかな?と思いました。
九郎さんの元ネタは源義経さんですし、剣の腕が経つ描写もあったので説得力はあったと思います。
ですが、私は決して「主人公は努力してない!」とは思いません。
ですが、メインシナリオだけ見るとちょっと練習しただけで男武将の刀を受け止めたり、
バッサバッサと敵を斬っていく姿には違和感がありました。
このように、把握できる描写と実際の行動が一致していないので、主人公が剣に自信がある事への説得力が薄く感じました。
とにかくその辺りの描写が皆無なので、龍神の巫女である事を活用して、例えば…
- 巫女が持つ物は、例え剣でも清らかな物に変わる。よって斬っても怨霊の封印、人は悪しき心を浄化する効果にある。
- 戦場だし、いちいち呪文で封印するより斬って封印した方が効率が良い。
- まだ本来の力が発揮出来ない白龍を守る為に、主人公に剣を振るう力が授かった
- 白龍が傍にいれば、男武者相手でも互角に戦える力を発揮できる
…みたいな設定があったら、主人公が剣を持つ意味も個人的に納得がいきました。
ですが、前述の通り主人公が剣を持つ事と、巫女として怨霊を封印する事に特別なシナジーが無いので、
「別に主人公が剣持たなくても良くない?」と思ってしまいました。
人を斬るならいっそ主人公が清らかな設定は捨てて欲しかった
歴代の龍神の巫女は、封印をしたり八葉と共に術が使えました。
ですが、龍神の巫女としての特徴として、
巫女は清らかな存在故に悪い気に近づいたり、白龍が力を取り戻すと体調が悪くなる or 頭痛がする…というデメリットがありました。
白龍√では、白龍が力を付けた後、上記の設定を思い出して付けたように主人公が頭痛で苦しむ描写がありました。
ですが…私は決して主人公を「清らかな存在」ではないと思いました。
何故なら、今作の主人公は怨霊だけではなく人間も斬っているからです。
これが一般的なRPGの主人公なら、勇ましくて格好良い女の子に見えたと思います。
ですが、主人公が「龍神の巫女」となると見方は変わっていきます。
プレイヤーから見れば、戦場で怨霊でも人でも容赦なく斬り伏せている主人公の姿を何度も見せられているのに…
とか
※白龍√のスチルバレにもなるので、セリフだけ映しました。
…とか、白龍から取って付けたように「巫女は清らか」というセリフを連発されても
嘘つけぃ!人斬ってる奴が清らかな訳あるかい!!!(# ゚Д゚)
…と、どうしても思ってしまい、全く説得力がありません。
恐らく、制作スタッフとしては今までの龍神の巫女像を180度変えたかったのかもしれません。
ですが、大幅に変えたのに「巫女も戦わせたい、でもまだ龍神の巫女という存在価値は維持したい。」という感じで、
主人公が剣で戦っても、巫女として活躍していても、後述しますが全てがどこか中途半端な印象でした。
戦う事と、龍神に巫女である事を両立させたいなら…
- 生身の人間と戦ったら、巫女として能力が徐々に弱まる
- 人を斬るたびに、清水で身を清めなければ封印が出来なくなる or 浄化のまじないが必要
…など、龍神の巫女が人を斬る故のデメリット設定があれば、主人公にも巫女感が出たと思います。
ですが、実際には主人公が人を斬っても特別デメリットはありません。
序盤のムービーでは、怨霊1体に怯えていた普通の女子高生だったのに、
剣を持った途端、人を斬る事に一切の戸惑いがなくなるのもちょっと違和感がありました。(´・ω・`)
今作は過去作に比べるとシナリオが長めなので、どこかで…
「私は龍神の巫女だから、剣を持つのは巫女の在り方として間違っている。
けど、生き残る為 or 仲間を救う為なら、例えこの身が穢れを受けても人だって斬る!」…みたいな、
自分の身を削っても戦う覚悟をする描写を入れて欲しかったと思います。
龍神の巫女としての描写が雑過ぎて巫女感が薄い
前述でもちょろっと呟きましたが、
過去シリーズでの主人公達は、シナリオ後半で怨霊を封印する事が出来ました。
一方3の主人公である望美ちゃんは、最序盤から「響け地の声…etc」と唱えれば、複数の怨霊でも簡単に封印してしまいます。
…八葉抄&2の主人公の苦労はなんだったのでしょうか。(´・ω・`)
制作側に「封印出来るまでの工程とかダルイからもうやりたくないよね?だからすぐ使える様にしたよ!」みたいな、
プレイヤーに対する親切心もあったかもしれません。
また、過去作と違い、今作は黒龍の巫女である朔が傍に居るから…というのもあるとは思います。
ですが、白龍√で過去作と同じように各地で4つの札集めをさせられるので、決して親切設計重視の設定ではないと思います。
また、何故過去作の主人公と違い、望美ちゃんがすぐ封印の力が使えるのか…という具体的な設定や説明がありません。
例えば、譲君は途中で未来予知の能力が開花しますが、それも譲君が星の一族の末裔だから…という設定があったので納得出来ました。
もう譲君が主人公のRPG作った方が良いんじゃないかな…
こんな調子で、あまりにも簡単に封印してしまう割には理由付けや設定が皆無なので…
人寄っては歴代巫女に対するマウント行為のようにも見えますし、主人公が戦う描写に集中しすぎて、
龍神の巫女としての役割を雑に表現しているように見えました。
主人公は運命を上書きする上で必要な「龍神の鱗」も、例えるならドラえもんの「ひみつ道具」的な便利アイテムでしかありません。
というか、リズヴァ―ン√で先生の方が「龍神の鱗」を上手く使いこなしている様な印象さえあるので、
「龍神の鱗を多用する事で、主人公が巫女である事が演出が出来ているか?」と言われると、うーん…という感じでした。
というか…同じ世界線に龍神の鱗が2枚(主人公が持っている鱗+飛んだ世界線で白龍の首にある鱗)存在して問題ないんでしょうか(;^ω^)
大前提で「主人公は龍神の巫女として召喚された」という設定に沿った上で、設定を練って欲しかったなと思いました。
作品全体から漂う異様な主人公ageが鼻に付く
過去シリーズでも、各主人公達は攻略キャラに「私の白菊」だの「天女」だの言われました。
ですが、それはあくまで恋愛ルート内 or 攻略確定キャラだけが言う呼び方?例え方?で、
「まぁ、このシリーズ甘さは控えめだけど一応乙女ゲーだしなぁ。」と気になりませんでした。
主人公に対するage描写一例
ですが、今作では…
とか
など、今作に関してはシナリオパートでも「巫女は清らか」だの「可愛い or 綺麗」だの、
登場キャラ達(9割方白龍)がやたら主人公をageる発言を連発します。
前述しましたが、「人斬ってる主人公のどこが清浄やねん!」としか思えません。
でも1枚目のセリフは、白龍が主人公をageてるようで…さり気無く白龍自身をageしてるようにも見えますね(;^ω^)
白龍…恐ろしい子っ!( ゚Д゚)
ヒノエ君の攻略シナリオでは、モブに誘拐されたり(2週目でも連れ去られます、何でやねん)
舞で雨を降らせた事を法王様に気に入られ、法王様専属のお囃子に指名されたり(※雨を降らせたのは白龍の力です)
…などと、隙あらば主人公ageをしてきます。(;^ω^)
このゲームは主人公のステータスを上げられるので、「魅力」みたいな項目がMAXなら分かるんですがそういうのが無いので、
やたら主人公の容姿をageてくる描写に違和感がありました。
個人的には、攻略キャラを攻略したいから乙女ゲーやってるのであって、今作は特に主人公=自分と捉えづらい主人公でもあるので、
過剰に容姿を褒められても「はぁ、そうですか(´・ω・`)」としか思えませんでした。
これくらいなら「まぁ…乙女ゲーだしね?」と許容出来る方もいるとは思います。
ですが…特にひどいと思ったのは戦闘中のある演出です。
戦闘演出
「えっ、戦闘って敵と戦うだけでしょ?」と思う方もいるでしょう。
ですが…。
今作では主人公が敵に対して大ダメージを出すと、編成に加えた八葉 or 朔&白龍が「!?」と反応する演出が発生して、
次に、戦闘メンバーの誰に主人公を褒めて貰うかを選択出来るようになります。
…この要素いる?(;^ω^)
過去作でも、攻略キャラが敵に対して大ダメージを出すと、主人公が「さすが○○さん!」とか「今の攻撃、効果抜群だったみたいだよ!」とか、
追加で応援を送って、八葉達の技ゲージを少し上げる演出はありました。
今作でも、選択した攻略キャラの技ゲージが上げる事が出来ます。
ですが……声援は主人公に向けてやっちゃダメでしょ。
これ乙女ゲーだよ?メインは主人公じゃなくて攻略キャラでしょ…と思いました。
この演出がなければ「シナリオパート、ちょっと主人公の事ヨイショし過ぎじゃない?」程度に思えたんですが…(;^ω^)
剣持って一年未満の主人公に対して、この世界でずっと戦ってきたキャラ達が感嘆する姿に違和感がありました。
そういういらん要素は、きちんと主人公のキャラ付けや納得いくシナリオ練った上で作れや(# ゚Д゚)
としか思えませんでした…。
私は決して主人公が嫌いな訳ではないんです!
主人公自体は良いキャラなのに、変に実力に伴ってないage方をする魅せ方が不満なんです!
白龍の扱いがちょっと…
さっきから白龍の画像が多いので「白龍の事が嫌いなの?」と思う方もいると思います。
ですが、言わせて下さい。
決して白龍自体が嫌いなわけではないんです!!
制作スタッフの気持ちを白龍に代弁させてる感じが嫌なだけなんです!(´;ω;`)
そもそも、過去作と同一人物?同一龍?かは分かりませんが、白龍は過去作では
主人公達にとって目に見えないけど存在が分かる何か。
時には畏怖を感じて、巫女が頭痛が起こったり体調が崩れてしまったり、時には巫女も操る事が出来る大きな力を持つ神様という、神秘的で存在感があるキャラでした。
それが、今作の白龍はどうでしょう。
遥か3の白龍は、ただの主人公の太鼓持ちに成り下がってしまいました_(:3」∠)_
朔√で登場した黒龍は、ちょっと気難しい雰囲気はありますが、神様っぽくて違和感がありませんでした。
ですが…白龍は完全に子供で、大きくなっても子供の姿の時と雰囲気が変わらず、神々しさはあまりありません。(大きな白龍が好きな方がいたらごめんなさい)
白龍ルートは大きい方と小さい方で分岐endだったので、製作者的には力を入れていたつもりだったのかもしれませんが、
過去作では重要な立ち位置に居た白龍を、主人age要員の為に使わないで欲しかったな…と思ったのが本音です。
そういうのは京に居る星の一族で良かったやん(´・ω・`)もっというと譲君で良いじゃん。
前述で主人公ageが鼻についたのは
「白龍も星の一族(譲君と将臣君)も虜にしちゃう魅力的な3の主人公☆」というをやろうとしてる感が漂ってたのが嫌だったのかもしれません。
まとめ
今まで1~3までプレイしましたが、攻略キャラは良いのに…他で足を引っ張る傾向にある気がするのは私だけでしょうか(;^ω^)
戦う巫女設定自体は面白そうなのに、「とりあえずバンバン戦って龍神の力使えれば格好良い巫女に見えるでしょ」…みたいなテキトウ感があって個人的に残念でした。
重箱の隅をつつくが如く文句を言ってますが、これでも楽しんでプレイしています。
攻略キャラの各シナリオは良い感じだったからこそ、惜しい部分も目立っていました。
続編の十六夜記はどうなるか不安と期待半分…といった所ですが、最後までプレイしたいと思います。
それではっ!