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[クラブスーサイド 完全版]財前絵馬 終幕03「告白」エンドについて解説&考察

クラブ・スーサイド
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※この記事ではクラブスーサイド(完全版)、財前絵馬のシナリオついてのネタバレが多く含まれます。

記事を読む前に、以下の注意文を読んで頂けますと幸いです。

  • センシティブな内容なので、今回は一部表現を伏字にして書きます。
  • 自〇など死生観に関連する言葉に不安・抵抗がある方、またそういった趣旨のゲームを不快に思う方はブラウザバックをお願いします。
  • プレイした感想を語る上で、妄想を含んだ考察を語っています。
  • 思いっきりネタバレしています。素敵な作品なので、是非ご自分でプレイしてから読んで頂けると嬉しいです。

クラブスーサイドの完全版が発売される前、各キャラのストーリー感想をまとめて語った記事を書きました。

※完全版が発売されたので、その記事は現在は非公開にしています。

 

当初はプレイ後の熱量の儘、好き勝手語った記事でしたが…意外と読んで下さる方が多く、嬉しい限りです。

有難う御座います。(*’ω’*)b

 

今回完全版が発売された事で各シナリオをもう一度プレイした結果、改めて各キャラを深く語りたいと思ったのでこうして記事にしてみました。

今回は考察要素が多い、財前絵馬君の自〇エンドの一つ終幕03「告白」エンドを中心に紹介&考察したいと思います。

 

また、記事には一部スチル画像が出ます。

ですが、立ち絵以外は編集してなるべく全部は見せないようにしています。

それでも「少しでもネタバレされるのは嫌!」という方はブラウザバックお願いします。

 

他のキャラの考察は以下の記事をどうぞ。

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クラブスーサイドとは

まずはクラブスーサイドについて、あらすじと全体の流れを説明したいと思います。

 

主人公は引きこもりで友達ゼロの高校2年の女の子、新堂林檎ちゃん

いじめやDVなど具体的な理由はないものの、生きる意味が見出せず何となく死にたいと思っていました。

そんな希死念慮を持ちつつ登校した日、「クラブ・スーサイド」という張り紙に偶然見つけます

 

張り紙には「自〇したい生徒なら何方でも参加可能」、「目標は卒業式までに参加者全員が自〇を達成する事」など書いてありました。

誰が貼ったか分からない張り紙、いつもなら質の悪いイタズラだと思いスルーしていましたが…

林檎ちゃんは軽い好奇心で、集合場所である第3会議室へ足を運びます。

クラブ・スーサイド3

張り紙を見て集まったのは、林檎ちゃん以外に男子生徒が5人。

しかし、何となく死にたいと思っていた林檎ちゃんとは違い、5人は本気で死にたいと考えていました。

解散した後、林檎ちゃんは5人のガチっぷりに怖気づき「死にたくない」と思い直します。

 

それと同時に、林檎ちゃんは「どうして他の5人は死を望むのか」が気になってしまいました。

本気で自〇を考えている男子生徒5人(+追加シナリオ1人)の行く末を見届ける為に、

死にたくない主人公」が「死にたい男子生徒」と1週間行動を共にする物語です。

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絵馬君について

まずは今回紹介する絵馬君について。

絵馬君はクラスドメンバー唯一の1年生で、漫画研究部に所属する気弱で内気な陰キャオタク君です。

特技は絵画とぬいぐるみ作り。

 

林檎ちゃんと同じくらいの小さな背丈。常におどおどした態度で、話す度にどもってしまいます。

そんな絵馬君ですから、自〇の理由は学校内でのいじめか?と思うかもしません。

 

ですが、絵馬君はいじめられていません。

学校では友達は少し居るらしくで、学校生活では特に目立ったトラブルはないようです。

 

意外な事に、絵馬君のご実家は豪邸。

家族構成は料理上手で美人で優しいお母さん、健康食品を扱う実業家で家族想いのムキムキマッチョマンなお父さんの3人家族です

一人息子として両親に愛されて育てられ、絵馬君は今でも両親を「パパ」「ママ」と呼ぶくらい二人の事が大好きです。

 

また、絵馬君は「アオペロちゃん」というキ〇ィちゃんとマ〇メロちゃんを青くして足して2で割ったようなキャラを推しており、

お顔はちょっとシ〇モ〇ール寄り?

自室もアオペロちゃんグッズでいっぱいです。

そんな趣味に対して両親から反対される事もなく、寧ろコラボカフェに連れて行って貰えるくらい理解されています。

そんなオタクとしては環境ガチャ・親ガチャURといえるくらいには恵まれた絵馬君。

 

ですが、絵馬君はそんな環境でも「未来に希望が持てない」と思い至り、クラブスーサイドに足を運びました。

 

そんな絵馬君に興味を持った主人公は「命がけの親孝行」の手伝いを買って出ます。

絵馬君の考える親孝行、それは「両親に一番良い席で観劇して貰う事。」その為に7万円欲しいとの事でした。

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自〇の為の親孝行大作戦

手伝うと言ったものの、二人共非力なコミュ障オタクとあって、接客や力仕事のバイトで稼ぐのは時間的にも体力的にも無理。

そこで苦肉の策として絵馬君の趣味である自作ぬいぐるみを見せて貰う事になります。

 

絵馬君が作ったぬいぐるみは素人目から見てもどれもハイクオリティなもの、

「これなら売れる」と判断し、2人は絵馬君の作品をネット上で販売する事に決めました。

 

ちなみに字読さん√では絵馬君は林檎ちゃんのお手伝いなしで親孝行を実行します。

 

その場合…絵馬君は学生を好む人に体を売ってお金を稼ぎます。

 

絵馬君がこんな生々しい方法選ぶとは思わず、プレイ時は「はっ!?えっ!?」と変な声が出ました。

しかも、この状況に至るまでの流れは作中で一切言及されません…どうしてそうなった。

 

あくまで個人の意見ですが、こういった「〇描写入れたよ!!ほら、闇深いでしょ?」みたいな表現方法は好きじゃありません。

特に絵馬君は高校生ですし…。

さて、平和な個別√の話に戻りまして…次の日から徹夜で完成させた作品を梱包しを郵便局まで運んだり、

 

作業を手伝う為訪れた財前家で、夜食を頂きながら推しであるアオペロちゃんトークを聞いたりと、

「あっ、そういえばこのゲームジャンル乙女ゲーだったわ。」と思い出させる穏やかな雰囲気で物語は進んでいきます。

 

 

死に物狂いで作業した結果、ぬいぐるみの売り上げは数日で9万円を達成!

 

気になってメルカリで軽く調べてみたんですが、ぬい用の服とかクオリティが高いぬいぐるみは

ハンドメイド作品でも結構な数が売れているみたいですね。

一体何体作ったんでしょう、絵馬君すごい…。

何やかんやあって主人公も財前家の親孝行に同行する事になり、

両親は良い席で観劇、絵馬君は林檎ちゃんとデートも出来て大満足の一日になりました。

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消えてなくなりたい

自〇決行前日、林檎ちゃんは思い切って絵馬君に「どうして死にたいのか」と問いかけます。

林檎ちゃんは答えたくないなら無理に聞くつもりはありませんでした。

ですが、絵馬君は語り始めます「死にたいというより、消えたい」のだと。

 

自分の代わりはいくらでもいる」、「凄い人に比べれば自分は中途半端な存在」など、自己否定の言葉が続きます。

 

林檎ちゃんは事前に絵馬君の考えを否定しないと言った手前、その場で何も言えませんでした。

涙も言葉も出ず立ち尽くしていると、言いたい事を言った絵馬君はその場を逃げるように去ってしまいます。

その後、林檎ちゃんは「自分は彼をどうしたいのか」と自問自答を始めました。

 

彼の命は彼の物、自分に選択権は無いと分かっていても…彼に自分の思いを伝える事くらいは許されるだろうと。

この時、絵馬君に「生きて欲しい」と思った林檎ちゃんは、雨空の中である事を決意します。

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届かなかった「告白」

自〇を決行する最終日。

クラスドメンバーと最期の顔合わせをする為、林檎ちゃんは第3会議室に向かいます。

ですが、会議室の鍵が閉まっていた為か、そこには舞渕さんと絵馬君しか居ませんでした。

 

3年生組はそのまま卒業式へ、喰ヶ島さんはすぐ帰ったんだろうと推測し、

舞渕さんもこれから裏方の準備があるからと、最期の別れの挨拶をそこそこにその場を去ってしまいます。

 

二人きりになった絵馬君と林檎ちゃん。

主人公は悔いのない様に意を決して、絵馬君に自分はもう死ぬ気がない事絵馬君にも生きて欲しいと告白します。

林檎ちゃんは、この告白が自分のエゴだと分かっています。

だからまともに絵馬君の顔も見れないながらも、前日に絵馬君が零した自己否定の言葉を全て否定し、

一生懸命思いの丈をぶつけますが…

 

それは、出会って初めて聞いた絵馬君の大声によって言葉をさえぎられてしまいます。

 

恐る恐る絵馬君の顔を見れば…今まで見た事のない泣き顔。

絵馬君は「ごめんなさい」と言い残して…その場を去ってしまいます。

 

同士のフリをして傍に居た自分が裏切った事で、絵馬君を傷つけてしまった。

絵馬君はそんな自分に軽蔑したんだと思えば、林檎ちゃんは彼の後を追う事は出来ませんでした。

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最期の手紙

卒業式から2日後、林檎ちゃんはまた引きこもり生活に戻っていました。

絵馬君の死を受け入れつつも、平穏な日常の中で絵馬君の姿を思い浮かべてしまう日々。

 

ある日誰も居ない家で一人過ごしていると、ふと一通の手紙を見つけました。

手紙の差出人は絵馬君です。

急いで手紙の内容を見れば、まず自分の「その後」は詮索しないで欲しい事、そしてあの日の謝罪の言葉でした。

 

絵馬君があの日去ったのは、生きたい主人公死にたい自分から切り離す為だったのです。

主人公の事を決して軽蔑していない事、寧ろ生きたいと思ってくれて嬉しかったと綴られていました。

 

そして、林檎ちゃんの事が好きだったと告げられます。

 

願わくば、これからも林檎ちゃんとずっと一緒にいたかった。

けれど…それ以上に林檎ちゃんの傍でこれ以上生きている自分は恥ずかしくて苦しい。

だから生きる選択肢は考えられなかった、自分は心が弱いからあの時逃げてしまったんだと。

最後に、共に過ごして協力してくれた林檎ちゃんへの感謝の言葉、

そしてずっとずっと、大好きです」という言葉で手紙は終わります。

 

林檎ちゃんにとって、その言葉はまるで呪いの様でした。

既に絵馬君の未来が断たれている今、行き場のない感情を抱えてしまった林檎ちゃんはその場で泣き崩れるしか出来ません。

いつまでも消えない喪失感を残したまま…03エンド「告白」は幕を閉じます。

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考察

絵馬君は何故自〇したのか

では、私なりに絵馬君について色々考察していきたいと思います。

 

私は初めて「告白」エンドを見た時、絵馬君が何故自〇したのか分かりませんでした。

自分を肯定してくれる好きな人が出来たなら、事態は好転しそうなものです。

それでも自〇する決意は揺るぎませんでしたが、それは何故か。

 

絵馬君の自〇の原因は、絵馬君が所属するコミュニティの質が悪かった事

そして絵馬君の自己肯定感が極端に低かった事にあると私は思います。

 

何故そう思うかと言うと、絵馬君生存エンドの鍵は「絵馬君の作品をクラスドメンバーに見せる事」だからです。

この出来事がきっかけで以前より色々な人に絵馬君の作品を知って貰え、自己肯定感が満たされ「生きたい」と思えたなら、

自〇の原因は既存のコミュニティにある筈です。

 

まずはご両親

ご両親は、どちらも絵馬君を心の底から愛しています。

お金持ちでありオタク趣味にも理解がある事から、今風に言えば絵馬君は親ガチャ大成功と言えます。

 

ですが、それと同時にもし私がこの両親の下に産まれたら…

「例え学校でいじめられたり嫌な事があっても、簡単に相談出来ないだろうな」とも思います。

 

困った事があったら一番味方になってくれるとは思います。

ですが、それ以上に自分の事で悲しませたくないから本音は言えないタイプの両親です。

 

母として、そして父として完璧な二人だからこそ、そんな二人を愛しているからこそ。

絵馬君は「この夫婦の息子なのに、完璧ではない自分は価値がない」と思ってしまったのではないでしょうか。

 

生き恥発言は、恐らくこういった思考から出た言葉だと思います。

また、追加シナリオでの絵馬君の独白で、ご両親から見た自分の印象を以下の様に予測しています。

 

見て分かる通り、プレイヤー視点と同じくらいの印象です。

つまり、言い方は悪いですが両親は絵馬君から見て、絵馬君の外面しか見てないと思われているという事です。

 

ですが、SNSで他人の他人の絵を見てこんなこと考える子が「繊細」や「気が弱い」訳なくて、

財前家は時に家族仲が良いからこそ、本音をぶつけ合う機会がない家族なんだと思います。

 

または、絵馬君がこういった汚い感情を隠すのが上手かったか、

それとも両親の前では良い子だったから息子の内面に鈍感だったのかもしれません。

 

次に部活動

これだけははっきり言えます、

絵馬君、君入る部活間違ってるよ。

 

今回紹介した√では、絵馬君の部活動の様子は特に言及されません。

ですが、もう一つ選択肢「絵画」を選んでお話を進めると…

 

とか

…と、部員達は絵馬君の絵をボロクソにこき下ろしています。

 

数日で9万稼げる絵を誰でも描けるわけないだろうが!!

…という言いたくなりますが、漫画研究部では絵馬君の絵は評価されなかったわけです。

 

もし絵馬君が美術部 or 手芸部に入っていたらエース級の活躍をしていたでしょう。

それなのに性格が悪い漫画研究部に入ってしまったので、

自分が作る物は「自慢できるほどのものじゃない」と思うようになり、

 

寧ろ「手に出せないいちばん欲しいものの代用品」でしかないと認識してしまうわけです。

こんな環境だったので、只でさえ低い自己評価がさらに低くなってしまったんだと思います。

 

最後にSNS。

追加シナリオの独白で、絵馬君は夜中に一人スマホを見ている事が言及されています。

 

スマホ1つで色々な人、情報が簡単に手に入ります。

ですが、その代わりにキラキラした人を見て自分を比べてしまったり、嫌な情報、

心に刺さってしまうような事柄も簡単に情報として目にしてしまいます。

だから私SNSをやめました。

 

私の様な凡人からしたら、絵馬君の手芸や絵画の出来は特技と言っても良い素敵な才能と思います。

ですが、SNSでの評価に依存して自己肯定感も擦り減っている絵馬君にとって、

いくら林檎ちゃんに褒められても、絵馬君はその言葉を信じられなかったんだと思います。

絵馬君は何故手紙を書いたのか

絵馬君は自〇する事で「霧になりたい」「透明になりたい」と口にします。

確かに、作中では絵馬君の〇体が今現在何処にあるのか不明です。

ですが、絵馬君は透明になる事に失敗しています。

 

その一番の要因は、主人公に最期の手紙を書いてしまった事です。

 

私はこの手紙の内容に違和感がありました、透明になりたい人が誰かに手紙を書くでしょうか。

実際、この手紙を読んだ事で林檎ちゃんは一生絵馬君の事が忘れられないでしょう。

本当に透明になりたいならそもそも手紙すら書かないし、

嘘でも「軽蔑した」とか「僕の事は忘れて下さい」とか書くと思います。

 

でも、それをしなかったのは…

それが「財前絵馬」という人間の在り方だったからじゃないでしょうか。

 

私は最初、絵馬君のこの矛盾した行動の意図が分かりませんでした。

なので、もう一度シナリオを読んでみると…

 

絵馬君は作中「自己肯定感」と「承認欲求」に飢えている姿が目立ちます。

ですが、それと同時に「他人を責める事が出来ない子」だと気づきました。

 

絵馬君は御両親、描いた絵を馬鹿にする部員、主人公など誰に対しても怒りの感情を向けず、

最終的には「○○な自分が悪い」という結論を出してしまいます。

両親に対しては特に「傷つけたくない」という感情が最優先されます。

最期の会話で主人公の言葉を遮って絵馬君が叫んだ時、

あの勢いの儘に「今更何言ってるんだ!ふざけるな!!」と主人公を責めても良かった場面だったと思います。

 

それでも怒らず逃げたのは…

絵馬君にとって、林檎ちゃんは既に両親と同じくらい大好きな人になってしまったから。

 

だから「消えたい」という自分の願望を後回しにしてまで、

林檎ちゃんの心を少しでも軽くする為、あの日の誤解を解く為に手紙を書いたんだと思います。

しかし、遺された主人公の気持ちまで汲めなかった事で、結果的に主人公をより深く傷つける形になってしまった訳です。

 

私は初めてこのエンディング見た時、「両想いなのにダメなの!?」と納得が出来ないわ悲しいわでボロ泣きしました。

ですが、改めてプレイすると…絵馬君、最期の最期でやらかしてますね。

 

まず、褒めてくれても完璧には信じられない林檎ちゃんを好きになってしまった事。

 

 

消えたい」という願望を後回しにして手紙を書いた事。

 

その結果、もうこの世にいないのに林檎ちゃんに「ずっとずっと、大好きです」という言葉の遺してしまった事。

 

この3つのやらかしによって、登場人物が誰も救われない結末になってしまいます。

 

自〇直前に書いた手紙ですから、正常な思考で書いていないと言われてしまえばそれまでです。

ですが、これら全てが絵馬君が嫌っていた「中途半端」な結果を招いてしまったと言わざるを得ません。

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まとめ

個人的に疑問だった「絵馬君が自〇した理由」、そして「手紙を書いた理由」について考察してみました。

ですが…感動エピソードに水を差してしまう形になって申し訳ないです(;^ω^)

 

絵馬君は本編だと「家族思いの良い子」という印象が強いです。

だからこそ、時折チラリと見える承認欲求を拗らせてる部分が人間臭くて、逆に安心したという意見も聞きます。

 

自己肯定感が低いけど承認欲求は強く、SNSでの評価に振り回されてしまう…

これはスマホが普及した現代だと、若い方だけでなく大人でも共感出来る方を多いのではないでしょうか。

他者からの評価が気になるなんて、現代社会を生きていれば当たり前の事だと思います。

 

ですが、他者の評価に依存しすぎるのは体に悪いです。

絵馬君の場合、「美術部に転部する」、「SNSから少し離れる」、「創作以外で楽しい事を見つける(アオペロちゃん関連とか)」

この辺りが、絵馬君の現状を脱却する為に必要かな?と思いました。

 

ボロクソ書いた部分はありましたが、絵馬君は好きなキャラです。

だからこそ、もうちょっと肩の力を抜く生き方と言いますか…

自分の感情を押し殺してまで人に優しくしてしまうなら、いっそもっと我儘に生きても良かったんじゃないかと思います。

 

他のキャラも、今回の様に感想&考察記事を書いていきたいと思っています。

一部上手く言語化出来るか不安なキャラがいますが…(右睡さんとか舞渕さんとか)

 

この記事が一人でも楽しんで頂けたなら幸いです。

それではっ!